2024年12月14日
石神様(その60~悪石島の石敢當その2)


悪石島の石敢當その2
岩の後ろには碑は何も彫られていない
画像には古いしめ縄が捨てられているのが写っている。
この場所は代々、用済みぼしめ縄や供え物を捨てる場所なのだろう。
祀られて時には、何か文字が刻まれていたのかも知れないが
(風化して消えたのかも?)何も確認できなかった。
南海の孤島、太古より祀られた岩に得体の知れない記号や
日本語でない言語、意味不明な不気味な像が刻まれていたら胸熱だった。
クトゥルフ神話的な何かを期待していたのよ。


Wikiには悪石島の植生はガジュマル、アコウ、ビロウなど熱帯植物に覆われた
~などと書かれているが、あれは間違っている。
島の大部分はリュウキュウチク(笹の仲間)に覆われている。
かつては琉球松も多くみられたようだが、ほとんどは松枯れ病で死んでいる。
その他はタブノキ、ビロウヤシなどが生えていた。ムベもあった。
家庭菜園なども野良ヤギに食われてしまうだろう。
悪石島の自然で見事なのは、山の稜線を境に見事に植生が分かれているところ。
中学生の時、理科の教科書で見たやつだ。
環境的要因で山の稜線を境にリュウキュウチク(イネ科植物)とその他、
タブノキ等に分かれているのが画像でもはっきりわかる。
2024年12月09日
石神様(その59~悪石島の石敢當)
悪石島に行ってきた。
悪石島はその人口規模に比べて、島内に神社や祠が多い。
(悪石島に限らず、トカラ列島には)禁足地もある。
コロナ禍前にも行ったことがあったが
前回、気づかなかった石敢當(いしがんとう)が
悪石島にもあった。

丁字路などの突き当りに設けられる「石敢當」の文字が
刻まれた魔よけの石
魔物は石敢當にぶつかると砕け散るとされているが
悪石島の石敢當は丁字路の突き当りではなく、
道の傍らに設置されていた。
(本当にこれが石敢當なら)
この石敢當が祀られているこの場所は、道路沿いの
傍らではあるが、すぐ裏には、用済みのしめ縄が捨ててあり、
それなりに意味のある場所、聖地、聖域なのかも知れない。
宿のご主人にこの石のいわれを尋ねたけど、あまり詳しいことは
教えていただけなかった。
よく沖縄で見かける、花崗岩や石に漢字で「石敢當」と
彫っているだけのものや鹿児島で見かける、摩耗して
丸くなった自然石を祭ってあるのに比べて、
悪石島の石敢當は、賽の目状の溝が彫ってあり、
それがまた意味不明の不気味さ、神秘性を
醸し出していて、魔よけ効果が高そう。
悪石島はその人口規模に比べて、島内に神社や祠が多い。
(悪石島に限らず、トカラ列島には)禁足地もある。
コロナ禍前にも行ったことがあったが
前回、気づかなかった石敢當(いしがんとう)が
悪石島にもあった。

丁字路などの突き当りに設けられる「石敢當」の文字が
刻まれた魔よけの石
魔物は石敢當にぶつかると砕け散るとされているが
悪石島の石敢當は丁字路の突き当りではなく、
道の傍らに設置されていた。
(本当にこれが石敢當なら)
この石敢當が祀られているこの場所は、道路沿いの
傍らではあるが、すぐ裏には、用済みのしめ縄が捨ててあり、
それなりに意味のある場所、聖地、聖域なのかも知れない。
宿のご主人にこの石のいわれを尋ねたけど、あまり詳しいことは
教えていただけなかった。
よく沖縄で見かける、花崗岩や石に漢字で「石敢當」と
彫っているだけのものや鹿児島で見かける、摩耗して
丸くなった自然石を祭ってあるのに比べて、
悪石島の石敢當は、賽の目状の溝が彫ってあり、
それがまた意味不明の不気味さ、神秘性を
醸し出していて、魔よけ効果が高そう。
2021年12月25日
悪石島
近くのシネコンの午前10時の映画祭で
テリーギリアム監督「未来世紀ブラジル」を
再上映していたので次女と一緒に観てきた。
彼氏とではなく、父親と一緒にシネコンに行く彼女が
不憫でならない
もう30年以上前の作品で私の嗜好や精神形成に
多大な影響を与えた作品&クリスマスに鑑賞すべき映画
次女にも同じような影響を与えることを期待していたのだが
感想を尋ねると「わけがわからん」という。
主人公の夢想と現実が交互する、確かにわけのわからん映画
ブラジルつながりで、映画「ブラジルから来た少年」の中で
メンゲレがヒトラーのクローン(同じ遺伝情報を持つ子供)に
実体験でも少年期のヒトラーと同じ経験/体験をさせて
肉体面&精神面で完璧なヒトラークローンを作ろうと
するのだが、私が次女に「未来世紀ブラジル」を見せたのも
同じ動機なんだよな。
私の青年期に大きな影響を与えた映画、本や写真集
テリー・ギリアム監督作品、
深作欣二「軍旗はためく下に」、
デビット・クローネバーグ「ビデオドローム」などを
見せているのだが、今のところ、彼女の一番好きな映画は
「アドレナリン2」というから、何らかの影響を与えていることは
間違いない!
で、本題
トカラ列島で群発地震が発生していて、島から避難する人もいると
報道されているが、牛の世話で島を離れられない人も多いだろう。
島を離れた人も島に残った人も困難な生活を送っていると思う
画像は、「美女とネズミと神々の島」記念碑
何年か前に行った、悪石島の画像をアップ

自分が無宗教なのに、信仰と日常生活の関わりに興味があるので
島で撮った画像は神社や祠の画像が多い
「神々の島」と言われるだけあって、聖地も島の色々な
場所にあり、そのエリアからは竹や木を切ることは
もちろん、足を踏み入れることも禁じられている(禁足地)



古い木製の祠は壊れて、ご神体らしきものが見えるのだが
それは自然石やシラナミガイの貝殻だったり色々だった。
「古人の跡を求めず、古人の求めたる所を求めよ」といったのは松尾芭蕉
その解釈は「先人たちの、遺業の形態(ぬけがら)を追い求めるのではなく、
その古人の理想としたところを求めなさい」とのこと。
なぜその場所に祠が置かれているのか、聖地となった場所、
それに関係する祠やご神体の由来などに何らかの物語があるはず。
神社の鳥居や同、ご神体を撮影してまわるのではなく、
そこから、その詞を祀っている聖地で自然石や貝殻が
崇拝の対象となる過程(ストーリー)を妄想する

テリーギリアム監督「未来世紀ブラジル」を
再上映していたので次女と一緒に観てきた。
彼氏とではなく、父親と一緒にシネコンに行く彼女が
不憫でならない
もう30年以上前の作品で私の嗜好や精神形成に
多大な影響を与えた作品&クリスマスに鑑賞すべき映画
次女にも同じような影響を与えることを期待していたのだが
感想を尋ねると「わけがわからん」という。
主人公の夢想と現実が交互する、確かにわけのわからん映画
ブラジルつながりで、映画「ブラジルから来た少年」の中で
メンゲレがヒトラーのクローン(同じ遺伝情報を持つ子供)に
実体験でも少年期のヒトラーと同じ経験/体験をさせて
肉体面&精神面で完璧なヒトラークローンを作ろうと
するのだが、私が次女に「未来世紀ブラジル」を見せたのも
同じ動機なんだよな。
私の青年期に大きな影響を与えた映画、本や写真集
テリー・ギリアム監督作品、
深作欣二「軍旗はためく下に」、
デビット・クローネバーグ「ビデオドローム」などを
見せているのだが、今のところ、彼女の一番好きな映画は
「アドレナリン2」というから、何らかの影響を与えていることは
間違いない!
で、本題
トカラ列島で群発地震が発生していて、島から避難する人もいると
報道されているが、牛の世話で島を離れられない人も多いだろう。
島を離れた人も島に残った人も困難な生活を送っていると思う
画像は、「美女とネズミと神々の島」記念碑
何年か前に行った、悪石島の画像をアップ

自分が無宗教なのに、信仰と日常生活の関わりに興味があるので
島で撮った画像は神社や祠の画像が多い
「神々の島」と言われるだけあって、聖地も島の色々な
場所にあり、そのエリアからは竹や木を切ることは
もちろん、足を踏み入れることも禁じられている(禁足地)



古い木製の祠は壊れて、ご神体らしきものが見えるのだが
それは自然石やシラナミガイの貝殻だったり色々だった。
「古人の跡を求めず、古人の求めたる所を求めよ」といったのは松尾芭蕉
その解釈は「先人たちの、遺業の形態(ぬけがら)を追い求めるのではなく、
その古人の理想としたところを求めなさい」とのこと。
なぜその場所に祠が置かれているのか、聖地となった場所、
それに関係する祠やご神体の由来などに何らかの物語があるはず。
神社の鳥居や同、ご神体を撮影してまわるのではなく、
そこから、その詞を祀っている聖地で自然石や貝殻が
崇拝の対象となる過程(ストーリー)を妄想する

2018年11月04日
石神様(番外編~仮面神ボゼ)

土曜日、鹿児島市内で開催される十島村文化祭に
仮面神ボゼが現れると聞き、行ってきた。
今日は鹿児島空港で「ダイサイゴー」のお練りが
あるというので、そちらにも行きたかったのだが
悪石島に行かずとも本物のボゼに会える機会は
そうそうないのでダイサイゴーはまたの機会にした。
一応、神との遭遇なので朝から銭湯に行って身を清め
スーツを着て会場に乗り込む。

「ポコポン♪ポコポン♪」と小太鼓のリズムが流れ、
2体のボゼが小踊りしながら登場&
その姿に恐怖した幼児たちギャン泣き
秋田ナマハゲのように「悪い子、いねがぁ~」などと
乱暴に大声で幼児を脅すのでなく
(ボゼ神は日本語が話せない設定で)
無言で接近してくるので恐ろしい、
仮面の造形も小太鼓のリズムも不気味なんだよな。

ボゼの仮面ばかりに気を取られていまい
全体のコスチュームを観察するのをすっかり忘れてしまった。
腰蓑は本物のシュロの生葉だったのか?
足には何を履いていたのか?
ボディはどうだった?
ペニスケースのようなものを装着していたのか?
ボゼマラの先端についているのは赤土なのか、
ただの赤い絵の具なのか?
ボゼのダンス&ボゼマラの動きの特徴は?
いろいろと観察してみようと思っていたのだが
そんなことは全部忘れてしまうくらいの迫力だった。
2018年11月01日
石神様(その23~大岩屋)
今日、11月1日は「イイ単気筒の日」
愛車はヤマハだけど、バイクはホンダが一番と思っている。
単気筒は1990年代の空冷XR系が至高
で、本題
トカラ列島の小宝島にある、平家の落人が隠れ住んだ
(と言い伝えられている)大岩屋
隆起サンゴ礁の島の小宝島にどうやって洞窟が
出来たのかは不明

溶岩が固まる時に火山性ガスが抜けた穴ではない、と思う。
画像で分かるように地層の中にある洞窟
天井は緩やかな弧をかいているが地面は平たん
水による浸食作用にしても島内に河川、つか水源はないし
波による浸食にしても洞窟の形状になるのは不自然
(沖永良部島や与論島と違って)内部には鍾乳洞とかは無い。
不思議な場所
大岩屋の案内板には
~(省略)~
中央部には赤ちゃんを寝かせた「イサ」と呼ばれるゆりかごを
吊った穴が天井に2対(計4か所)空いています。
なお、この大岩屋には太平洋戦争末期(昭和20年5月)に
米軍の空襲を受け、島民の半数が焼け出された際、約4か月間、
2世帯16名が避難生活を送った記録が残されています。
~(省略)~
と書かれている。
防空壕(のようなもの)は「うね神」にもあったらしい。


大岩屋の前には風よけ、目隠しのように化石サンゴの
石垣があり、塊状&板状サンゴ混合の形状だった。
これらの化石サンゴをどこから掘り出してきたのかは不明
山の中を探せば採石場のような場所が見つかったのかも
知れないが、その日は暑かったのと、地元の爺様に
「不注意に草むらの中に入るとハブ(トカラハブ)に噛まれるぞ」
と脅され、山には行かなかった。
今思えば、そう言うことで部外者を禁足地から
遠ざけていたのかも知れない。
大岩屋(洞窟)は、男根型の陽石の対局にあるような存在。
岩の割れ目がどことなく女性性器をイメージさせ、
洞窟内に入ることで子宮内部にいるような感覚に陥らせる。
ある意味、パワースポットだった。
だとすれば、入口が石垣で隠されているのも当然、
女性性器だもの。
石垣の積み重ね方に特徴があるような、ないような。
私がそれを知らないだけで、サンゴの石垣には「喜界島流」、
「笠利流」、「加計呂麻流」などといった、
(使用するサンゴの形状と積み重ね技法で)
それぞれ特色のある建築様式があるのかも知れない。
愛車はヤマハだけど、バイクはホンダが一番と思っている。
単気筒は1990年代の空冷XR系が至高
で、本題
トカラ列島の小宝島にある、平家の落人が隠れ住んだ
(と言い伝えられている)大岩屋
隆起サンゴ礁の島の小宝島にどうやって洞窟が
出来たのかは不明

溶岩が固まる時に火山性ガスが抜けた穴ではない、と思う。
画像で分かるように地層の中にある洞窟
天井は緩やかな弧をかいているが地面は平たん
水による浸食作用にしても島内に河川、つか水源はないし
波による浸食にしても洞窟の形状になるのは不自然
(沖永良部島や与論島と違って)内部には鍾乳洞とかは無い。
不思議な場所
大岩屋の案内板には
~(省略)~
中央部には赤ちゃんを寝かせた「イサ」と呼ばれるゆりかごを
吊った穴が天井に2対(計4か所)空いています。
なお、この大岩屋には太平洋戦争末期(昭和20年5月)に
米軍の空襲を受け、島民の半数が焼け出された際、約4か月間、
2世帯16名が避難生活を送った記録が残されています。
~(省略)~
と書かれている。
防空壕(のようなもの)は「うね神」にもあったらしい。


大岩屋の前には風よけ、目隠しのように化石サンゴの
石垣があり、塊状&板状サンゴ混合の形状だった。
これらの化石サンゴをどこから掘り出してきたのかは不明
山の中を探せば採石場のような場所が見つかったのかも
知れないが、その日は暑かったのと、地元の爺様に
「不注意に草むらの中に入るとハブ(トカラハブ)に噛まれるぞ」
と脅され、山には行かなかった。
今思えば、そう言うことで部外者を禁足地から
遠ざけていたのかも知れない。
大岩屋(洞窟)は、男根型の陽石の対局にあるような存在。
岩の割れ目がどことなく女性性器をイメージさせ、
洞窟内に入ることで子宮内部にいるような感覚に陥らせる。
ある意味、パワースポットだった。
だとすれば、入口が石垣で隠されているのも当然、
女性性器だもの。
石垣の積み重ね方に特徴があるような、ないような。
私がそれを知らないだけで、サンゴの石垣には「喜界島流」、
「笠利流」、「加計呂麻流」などといった、
(使用するサンゴの形状と積み重ね技法で)
それぞれ特色のある建築様式があるのかも知れない。
2018年10月27日
野生牛

口之島で野生牛を見てきた。
野生なので雄は当然、去勢されておらず、
角切り(除角)もされていない。
上の画像で立派な金玉袋がぶら下がっているのが
おわかりいただけただろうか?
日本の雄牛の99%は去勢されているので
なかなか牛の金玉を見る機会はない。
鋭くとがった角が恐ろしいのだが性格は穏やか
警戒心もなく、近寄って写真を撮っても
のんびりと草を食って、逃げもしない。

後ろに見えるのは中之島
食っている草(植物)を見ていると、
(少し開けた土地では植物はグンバイヒルガオが多く生育しているのだが)
牛はイネ科の植物しか食っていない。
それもチガヤやカモジグサなどに限らず
琉球竹も食っている。
イネ科植物に偏食
牛から少し離れたところに座って観察していたのだが
だんだんと牛の方から私に近づいてきて
私の腕をなめようとする。
(多分、汗の塩分をなめようとした?)

草を食む牛をのほほんと見ていたのだが
どこからともなく、もう一頭の牛が現れてきて
雄同士が出会い、草を食いながらだんだん二頭が
接近すると、突然、角をガツンガツンと
ぶつかり合わせてケンカがはじまったので
びびったのだが、ケンカは先客の牛の角の先端が
もう一頭の牛の角と角の間の肉の部分(牛の額)に
みごとに刺さり、後から来た牛が痛がって逃げた。

さすがに子持ち母牛は警戒心が強く
こちらは近づくと逃げる。
牛糞に生える馬糞茸(キノコ)の一種を探したのだが
糞は沢山落ちているのだがキノコが見つからない。
十島村役場の公式ウェブサイトによると
口之島は日本でも唯一の純血種の黒毛和牛である野生牛が
生息する地域です。
とのこと。
タグ :トカラ牛
2018年09月26日
石神様(その19~ウネ神)

小宝島のシンボルは「赤立神」様と思っていたのだが
十島村の公式見解では「うね神」様が小宝島を代表する
シンボルらしい。
上の画像は帰路、フェリーとしま2から見た「赤立神」様と
「うね神」様
画像中央が「赤立神」様、左端に見えるのが「うね神」様
この大きな岩が何故「うね神」様と名付けられたのか?
その由来は知らない。
見る方向によっては、饅頭のように見える岩は
どことなく、オーストラリアのアボリジニの聖地
エアーズロックのように見えないこともない。
(本で読んだ知識だが)島内の至る所に聖地というか
むやみに人が立ち入ってはならない場所や
木を切ったりしてはならない場所、
さまざまな禁忌あるという。
これは宝島や平島でも同じ。
海岸線に沿って歩いて島を一周したのだが
何か所かで神社跡を見かけた。
昔は、島内に11社もの神社があったそうだが
昭和46年に小宝神社に合祀されたという。
悪石島や口之島では要所要所にまだ小さな祠が
残っていて、同じ十島村でも島によってだいぶん違う。
十桂神社

小宝神社

2018年09月25日
石神様(その18~赤立神)

立神とは、沖合いに浮かぶ小島のことを指すらしいが
小宝島のシンボル「赤立神」様は海岸べりに隆起した
岩だった。


隆起サンゴ礁の島である小宝島は奇岩が多いことで
有名なのだが、上の画像の巨岩にしても
テーブルマウンテン(勝手に命名しました)にしても
波による浸食作用の痕跡を見ることができるのだが
「赤立神」様は鋭角の岩肌をしていらっしゃる。
浸食作用で周囲の柔らかい部分が削られ、
硬い岩だけが残ったという感じではなく、
平原にポツンと大きな岩が残されている。
そこに昔の人は神性を感じ取り、
自然信仰の御神体としたのではなかろうかい?
赤い岩肌をしているから「赤」立神と名付けられていると
思っていたが、その姿が神仏に供える灯明「明かし」に
見えることから、「明かし」立神から転訛したものという。
(所説あり)


横瀬海岸を散策していると、クスノキ科に属する寄生植物
「スナヅル(Cassytha filiformis)」の群生を見つけた。
カッシフィリン(Cassyfiline)などのアルカロイドを含み、
台湾及びアフリカでは薬用として用いられるというか
トカラ列島ではどのように利用されているか知らない。
つか、
昔の自給自足の生活の中では薬用植物として
色々な植物が利用されていたけど、近代になってから
医療薬物(工業製品)が簡単に入手できるようになった為、
ロストテクノロジー化したかも知れない。
2018年09月20日
ビーチコーミング

牧場の中に立つキノコ岩
ここは海抜10mくらいの地点なのだけど
大昔には、この岩のあたりまで海岸で
波で基部が浸食されてキノコ型になったという。
(私はまだ見たことがないけど)
南さつま市の、海岸線からかなり離れた場所にも
同じようなキノコ岩や海岸だった頃の痕跡を
見ることができるという。

で、
ビーチコーミングをしようと海岸に出てみると
磯風の中に腐臭が混じっているのを感じた。
打ち上げられた海藻や魚が腐っている臭いとは違う。
けものが腐っている臭い。
これはもしやクジラの死骸でも漂着しているのか?
ワクワクしながら探すが何も見つからない。
カラスが数羽飛んでいたので、(死骸をあさる)カラスを
目印に探しているうちにいつのまにか腐臭を感じなくなった。
それでもカラスは私の後をつけるように飛んでいる。
このカラスたちは私が海岸で野垂れ死ぬのを
期待して、トラッキングしていたのかも知れない。
くるっと島を歩いて一周したのだが
海岸には砂浜がなく、岩場ばかりだった。
戦前のトーチカらしき構造物を見たり、
ビーチロックの中の化石サンゴを観察して
岩場を散策する。

ふと視線を下に落とすと
礫岩の中に大きな夜光貝の蓋が
埋まっていた。

昔読んだライアル・ワトソンの「生命潮流」の冒頭
巻貝の大きな蓋を握った状態で埋葬された古代人
の話を思い出した。
2018年08月13日
ボゼマラ
日曜日、暑いので外出したくないのだが
図書館から予約していた本が届いたと
連絡があったのでバイクで図書館まで行き
しばらく本や新聞を読みながら涼む。
汗も引いたので、この近くの施設で
お金がかからないで涼しくて時間が
つぶせる場所といえば県立博物館!
化石やはく製を見ながら時間をつぶす。

画像は3Fに展示してあった(悪石島の)ボゼ
これは本物を悪石島から持ってきたのだろうか?
レプリカ(複製品)なのか?
ボゼが手に持つボゼマラは男根(陰茎)を
モチーフにしているのだが展示品のボゼマラも
かなり立派な先端をしていた。




上の画像は悪石島の神社
この場所を神社と呼ぶのが正しいか分からないが
要は神様を祀っている場所/聖域
鳥居はここからが聖域という境界をしめすゲート
祠の中には摩耗して丸くなった自然石や
シラナミガイの貝殻が祀られていた。
やはり神様は貝殻に乗って海のかなたから
やってくるものなのか。
こういう場所以外にも島の中にはみだりに人が
足を踏み込んではいけない場所や耕作や
木を切ってはいけない場所があるという。


ヘリポートの近くに笹を根元からきれいに伐採し、
一部の笹は壁のように刈らず残し、巨大迷路の
ようになっている場所があった。
これは何か儀式的なもの、宗教的意味をもつものなのか???
宿の爺様に笹のことを聞きたかったのだけど
不注意に島の禁忌に触れてしまい、爺様から
「あ、あんた まさかアレを見てしまったのか!!」
「嗚呼、なんて恐ろしいことを、、、」などと言われ
映画「ウィッカーマン」のように島に囚われてしまうのでは
などと妄想し、聞くのはやめていた。
図書館から予約していた本が届いたと
連絡があったのでバイクで図書館まで行き
しばらく本や新聞を読みながら涼む。
汗も引いたので、この近くの施設で
お金がかからないで涼しくて時間が
つぶせる場所といえば県立博物館!
化石やはく製を見ながら時間をつぶす。

画像は3Fに展示してあった(悪石島の)ボゼ
これは本物を悪石島から持ってきたのだろうか?
レプリカ(複製品)なのか?
ボゼが手に持つボゼマラは男根(陰茎)を
モチーフにしているのだが展示品のボゼマラも
かなり立派な先端をしていた。




上の画像は悪石島の神社
この場所を神社と呼ぶのが正しいか分からないが
要は神様を祀っている場所/聖域
鳥居はここからが聖域という境界をしめすゲート
祠の中には摩耗して丸くなった自然石や
シラナミガイの貝殻が祀られていた。
やはり神様は貝殻に乗って海のかなたから
やってくるものなのか。
こういう場所以外にも島の中にはみだりに人が
足を踏み込んではいけない場所や耕作や
木を切ってはいけない場所があるという。


ヘリポートの近くに笹を根元からきれいに伐採し、
一部の笹は壁のように刈らず残し、巨大迷路の
ようになっている場所があった。
これは何か儀式的なもの、宗教的意味をもつものなのか???
宿の爺様に笹のことを聞きたかったのだけど
不注意に島の禁忌に触れてしまい、爺様から
「あ、あんた まさかアレを見てしまったのか!!」
「嗚呼、なんて恐ろしいことを、、、」などと言われ
映画「ウィッカーマン」のように島に囚われてしまうのでは
などと妄想し、聞くのはやめていた。
タグ :ボゼマラ
2018年07月28日
宝島(その2)

画像左手に見える、すり鉢状の山は「女神山」
宝島の人々から崇められいる山で
ここに女神様が降臨するらしい。
神聖な場所で山の中には人は入ってはいけないといわれている。
なぜか頭の中で「委員長はビーナス」のメロディが
ヘビーローテーション。
たぶん先週、井上涼展に行ったから。
やはり女神(ビーナス)は全裸でイタヤ貝の貝殻の乗って
海のかなたから降臨するのだろうか?
で、トカラ列島の話
渡瀬線とは、以下、ウィキペディアからの転載
~トカラ構造海峡とも呼ばれる、トカラ列島南部の悪石島と
小宝島の間に引かれた動物の分布の境界線。
渡瀬線を境界にして、日本の生物相は旧北区と東洋区に
大きく分けられると考えられている。~
らしい。
”らしい”というのは、これといった検証がされていないから。
インドネシアの島嶼間の陸生巻貝の遺伝的差異から
構造線を研究されている方がいるらしい。
陸生巻貝の半化石なら探せば、島に沢山埋まっているので
これらから構造線を知る手がかりになるかも知れない。
植物が大好きなので島の中で色々と見て回ったのだけど
確かに悪石島ではなかなか見られないであろう植物を
宝島では見ることができた。
下の画像はスナヅル(Cassytha filiformis)
こう見えてもクスノキ科の植物
しかも他の植物に寄生して生活している。
見つけた時は(同じく寄生植物の)マメダオシかな?と思ったが
よく見ると花が全然違っていた。
これは悪石島では見たことがなかった。

下の画像はムクイヌビワ(Ficus irisana)
イヌビワに似ているが葉の形が微妙に違う。

前にも書いたけど、
動植物の分布の境界はちょうど虹の色の移り変わりのように
赤⇔オレンジ⇔黄⇔黄緑⇔緑⇔青⇔紺のように
虹の隣同士の色の境界はぼやけていてよく分からない。
が、しかし赤と青の区別ははっきりとつく!
生物分布境界線とは線で区切られるのではなく帯状の
あやふやな境界じゃねぇ?
で、またまた話は変わるが昨夜は茶舗麦酒さんの
タップテイクオーバーイベントに行ってきた。
知覧茶エール、オッサンとしてはもう少し「お茶」を
主張しても良かったのでは?という感想。
今、日本中で色々なクラフトビールが生まれている中で
生き残るには少々主義主張の強い酒でないと大勢の中に
埋もれて忘れ去られてしまうのでは、と思うのよ。

2018年07月25日
宝島の陸生巻貝

宝島は水面にきれいに雲が写り込むぐらい無風だった。
ウィキペディアで調べると、宝島には
~縄文時代島内からは多くの土器が出土しており、
縄文後期の頃のものとみられる宇宿下層式土器や
八重山式土器、上層部からは弥生中期の頃と見られる
須玖式土器が出土している。~らしい。
とりあえず、大池遺跡に行って、土器の欠片でも
見ることができたらラッキーと思っていたのだけど
草ボーボーで何も見れず、地元の爺様から
「ハブに噛まれるぞ」と言われ、草むらに入るのを
あきらめる。
なんでも宝島のハブは渡り鳥やネズミを狙って
草むらに隠れている個体が多いそうな。
島は地元の人が「カクノ」「サバク(砂漠)」と呼ぶ、
砂丘地帯がある。
その一部が露出している切通があり、
巻貝の殻が多く含む地層があった。
で、
雨で流された砂の中から巻貝の殻だけが残り
それが吹き溜まりのように集まっている。



元々宝島は隆起サンゴ礁の島なので
島内にいたるところで化石サンゴは観察できるのだけど
半化石の巻貝、しかも色々な種類を観察できるとは
思ってもいなかった。
この地層がどれくらい古いものかは不明だけど
化石化してないから、そんなに古くはないはず。
(あと何万年か経てば、砂岩になって化石になるはず)
これらの貝のうちの何種類かは
すでに絶滅している種かもしれない。
タグ :鹿児島県 宝島
2018年03月21日
悪石島

悪石島に行ってきた。
wikiで悪石島を調べると、渡瀬線(トカラ構造海峡とも呼ばれる)
というワードが出てくる。
分布境界線という、トカラ列島南部の悪石島と小宝島の間に
引かれた動物の分布の境界線らしい。
昔々、東京大学の動物学者の渡瀬庄三郎博士による哺乳類
の研究などに基づいて提唱された生物分布境界線のことで
悪石島と小宝島を境に動物の分布が旧北区と東洋区に
分かれるという。(らしい)
まじか!?
植物の分布/植生は悪石島は確かに本土とは異なるけど
悪石島も小宝島も、つか口之島から小宝島まで含めて
トカラ列島の植生は共通しているものが多く
そこに(植物に関して)分布境界線があるとは思えない。
一方、「渡瀬庄三郎博士による哺乳類の研究」というのが
どういうものなのか知らないが、滞在期間中、悪石島で見た
哺乳類は、牛、人間、イヌ、ネコ、イタチくらいだったので
その分布に違いがあるなんて分からん。
ネットで検索しても悪石島と小宝島の間に生物分布境界線
について、どのような内容の研究結果を元に決められたのか?
よくわからんし。


あまり滞在時間がなかったので詳しくは観察出来なかったけど
陸棲貝類(でんでん虫)の分布については奄美群島とあまり
変わらないのでは?という印象
画像は殻だけど、夜になると草むらにでんでん虫が
いっぱい這って出てくるのよ。
それらを観察しても本土でよく見かけるウスカワマイマイなどは
全然いなかった。

昆虫(見たのは画像のコオロギのみだけど)に関しても
奄美群島&トカラ列島と違いはあるようで無いような感じ。
生物分布境界「線」と名前は付いているものの
その実体は線でスパッと区切られるものではないのでは?
動植物の分布の境界はちょうど虹の色の移り変わりのように、
赤⇔オレンジ⇔黄⇔黄緑⇔緑⇔青⇔紺のように
虹の隣同士の色の境界はぼやけていてよく分からない。
が、しかし赤と青の区別ははっきりとつく!
悪石島に分布する動植物と小宝島に分する動植物の違いは
よく分からないが、悪石島(日本)とマダガスカル島(アフリカ)
の動植物の違いははっきりと分かるとよぉ~!!!
そんな感じ。
生物分布境界線は線で区切られるのではなく帯状の
あやふやな境界じゃねえか?というのが
正直な感想。
で、
話は変わるが今日は一日中雨天だった。
ヤフオクでバイクのタイヤを購入したのだが
基本、露天整備なので雨が降ると何もできない。
今日は図書館に行って、「火の鳥」を返却しただけで終わった。
ちな、下が購入したタイヤ前後セット
ダートバイクなので未舗装路用のトレッドなのだが
鬼ようなキャラメルパターン&コンパウンドの硬さ、
接地面積の少なさに驚愕する。

2018年03月21日
対馬丸慰霊碑


宇検村ではなく、悪石島にある、
対馬丸慰霊碑に行って焼香してきた。
対馬丸撃沈事件とは、、、
太平洋戦争中の1944年(昭和19年)8月22日、
政府命令による学童疎開輸送中にアメリカ海軍の
潜水艦の攻撃を受け沈没し、犠牲者数1,476名を出した。
で、(悪石島のことはおいおい書くとして)
よく「無人島に持っていく本」などという
古典的なランキング、というかアンケートが
あるが(悪石島は無人島ではありません!)
船旅の暇つぶしに私が選んだ本は(活字ではなくマンガですが)
手塚治虫の『火の鳥』!!!
まあ、正確には1冊ではなく『火の鳥』
ヤマト編宇宙編、復活編の2冊
それを鹿児島県立図書館で借りてきた。
図書館の開架には置いていなくて
書庫から本を出してきてもらったのだが
出てきた本が昭和53年発行の朝日ソノラマの初版本だった!
出された時は正直、「えらいボロい本を貸し出してくるな~」と
思ったけどな。(初版本が読めてうれしかったけど)

画像を追加、
諏訪之瀬島の座礁船
画像は荒いけど、安いコンデジの望遠はこれが限界

2018年03月16日
ボゼマラ

ボゼ祭りは鹿児島県トカラ列島の悪石島に伝わる来訪神行事。
その仮面神ボゼは旧暦7月16日に現れるという。
仮面神ボゼの必須アイテム「ボゼマラ」という長い棒が
以前から気になっていた。
マラ(男根)じゃねえの?と。

悪石島の岸壁に描かれたボぜの持つボゼマラは
ただの木の棒のように描かれているが
実物の棒の先端は亀頭のようになっていた。
よく見ると陰嚢のように見えるものまで付いている。
妙に誇張されていないサイズ感が生々しい。

2017年03月08日
トカラたんかん

FOOD ACTION TOKARA
「食べて応援!島の農業」
ということで十島村産のタンカンを購入した。(今年4回目、5㎏箱は2回目)
まあ、正直いうと安くはないし、奄美のタンカンの方が美味しいよな。
(タンカンは国産しかないけど)
安いからと言って、輸入物の農産物ばかり買っていると
日本の農業は成り立たないと思う。
農産物はコスト面では正直、外国産に太刀打ちできない。
かといって「無農薬」とか「安心・安全」をアピールするのもなんだかな、、、
100%農薬を使わない農産物が欲しいなんて、なんつードリーム脳なんだよ。
エコとか、ロハスとか自然派なんて、うさんくせーな。
やはり、おっさんの心に響くのは「美しい日本の原風景」とか
「国土のため」、「日本の農業を守る!」とかいうワードなんだよな。
価格はちょっと高めだけど、島の農業を(少しでも)支えるため
いっちょ買おう!
ドナルド・トランプ大統領の大統領就任式のスピーチ
From this day forward, it's going to be only America first, America first.
(今日この日からアメリカファースト(優先)になる。)とちょっと似ているけど、
国産農産物優先なんだよ。自国の農業最優先!
輸入農産物はなるべく買わないようにしましょう運動
でも、まああれだ、本当に輸入農産物を避ける生活をするとなると
食べるものの選択肢がなくなる
てげてげにやろう

2017年01月28日
トカラたんかん
父の実家はミカン農家
子供のころから売り物にならない屑ミカンばかり毎日、それも大量に
食べさせられたおかけで正直、ミカンは嫌いです。
大人になった今でも毎年、傷ミカンや浮皮なって売り物にならない
ミカンが大量に送られてくるのだが、ビタミン補給のために薬だと
思って食べている。
つか、青カビに侵されている腐れミカンも混じっているし、ほぼ無農薬なので
早く消費しないと腐ってしまう。
青かび病、緑かび病、軸腐病、黒腐病、黒斑病、灰色かび病いろいろあるが
最終的に全部緑色(Penicillium sp.)に染まって腐ってしまうwww
青カビって強いよな、糸状菌界の王様!
で結局、最後の方は全部ミカンジュースにして、邪道だが砂糖も投入して
全部飲む、食べるのではなく「飲む」。
たぶん、青カビの胞子&菌糸も少し飲んでいる。
ペニシリンは青カビから作られるので少しくらい飲んでも毒ではない。
むしろ体に良いんじゃね?www
で、そんなミカン嫌いの私だが今年も十島村役場横のトカラ結プラザで
トカラたんかんを購入した。5個で1000円くらい。(量り売り)
正直、もっと安くて美味しい「たんかん」がスーパーに行けば売っていると
思うが私はトカラたんかんを買う。
離島で農業で生計を立てるのは大変だろう。
資材だって、本土のように簡単に購入することはできないし。
フード・アクション・ニッポン「食べて応援!」は震災被災地で生産された
農産物を積極的に消費して被災地の生産者を支援することを目的とする運動
なんだが私は離島の農家を応援する消費運動をやっているつもり。
フード・アクション・トカラ「食べて大応援!!!!」
なんだよな。
下の画像は口之島のたんかん

子供のころから売り物にならない屑ミカンばかり毎日、それも大量に
食べさせられたおかけで正直、ミカンは嫌いです。
大人になった今でも毎年、傷ミカンや浮皮なって売り物にならない
ミカンが大量に送られてくるのだが、ビタミン補給のために薬だと
思って食べている。
つか、青カビに侵されている腐れミカンも混じっているし、ほぼ無農薬なので
早く消費しないと腐ってしまう。
青かび病、緑かび病、軸腐病、黒腐病、黒斑病、灰色かび病いろいろあるが
最終的に全部緑色(Penicillium sp.)に染まって腐ってしまうwww
青カビって強いよな、糸状菌界の王様!
で結局、最後の方は全部ミカンジュースにして、邪道だが砂糖も投入して
全部飲む、食べるのではなく「飲む」。
たぶん、青カビの胞子&菌糸も少し飲んでいる。
ペニシリンは青カビから作られるので少しくらい飲んでも毒ではない。
むしろ体に良いんじゃね?www
で、そんなミカン嫌いの私だが今年も十島村役場横のトカラ結プラザで
トカラたんかんを購入した。5個で1000円くらい。(量り売り)
正直、もっと安くて美味しい「たんかん」がスーパーに行けば売っていると
思うが私はトカラたんかんを買う。
離島で農業で生計を立てるのは大変だろう。
資材だって、本土のように簡単に購入することはできないし。
フード・アクション・ニッポン「食べて応援!」は震災被災地で生産された
農産物を積極的に消費して被災地の生産者を支援することを目的とする運動
なんだが私は離島の農家を応援する消費運動をやっているつもり。
フード・アクション・トカラ「食べて大応援!!!!」
なんだよな。
下の画像は口之島のたんかん

タグ :たんかん
2017年01月20日
十島村


十島村の口之島に行ってきた。
校庭には二宮尊徳さんではなくて「ロダンの考える人」!
す・ば・ら・し・い
wikiによると、二宮さんの像は
「これらの学校教育や地方自治における国家の指導に
「金治郎」が利用された経緯には尊徳の実践した自助的な農政を
モデルとすることで自主的に国家に献身・奉公する国民の育成を
目的とした統合政策の展開があった。」
とある。
一方、「ロダンの考える人」は、子供たちの自主性&創造性を大切にし、
創意工夫をもって生きていくことを育てよう!とするスタイルを感じさせて
私は大好き
たった二日間の滞在だったけど、ローカル品種の柑橘や
口之島が自生地最北限のアダンを見たり、海岸でビーチロックに
埋まった貝殻やサンゴを見て、この貝が生きていた頃の海を
空想して過ごしたり、ビーチコーミングで紅サンゴを拾ったり
イビナガシを訪れたり、などなどしたがタモトユリを見ることが
できなかったのが心残り。
ばあ様&じい様とは今度はユリが咲く季節にまた来ることを
約束して島を離れたのだけど、夏はタイモが食べられない。
ちなみに画像のイビナガシの周囲に笹の葉が敷かれているのは
祭事に笹を身にまとい、海で身を清めた後の笹をイビナガシの
周囲に置いていくとのことです。





で、話は変わるがポッドホール/甌穴(おうけつ)の画像をアップ
穴の中に落ちた石が水流で回転しながら摩耗し、球体の石が
できるらしい。
この球体の石を探しているのだけど、なかなか見つからない。


2017年01月18日
田芋



タイモ(田芋)は、サトイモ科の植物で学名 Colocasia esculenta
浅い水を張った畑(水田)で栽培されるサトイモの一種。
トカラでは「ミズイモ(水芋)」とも呼ばれていた。
今が旬の根菜
以下、民宿ふじ荘のばあ様等との談話
・口之島コミュニティセンターの前に大きなガジュマルの木があって
その下に泉が湧いている。この泉はどんな日照りの時でも枯れることは
なくて、昔から住人を助けてくれた。
・昔はもっと大きな木が泉の上に生えていた。
・収穫したミズイモは泉の水で洗う。一部は長浜の名瀬青果市場に出荷、
一部は龍郷に出荷する。
・龍郷町で栽培しているミズイモの種イモは口之島産
・ミズイモは水のきれいな場所でしか栽培できない。
・しかし、ただ水がきれいなだけではNG。水がよどんでいたらNG。
つねにきれいな水が流れている状態でないとダメ。
ばあ様から「ミズイモを炊いたのがあるからお昼に食べにおいで!」と
誘われていたのだけど、フェリーの出発時間と重なっていたので
行けなかったのが本当に残念だった。
2015年03月03日
トカラたんかん

仕事で鹿児島市に来ているのだが
なかなか寝つけられない。
不眠症というわけではないのだけど
環境が変わると寝られない。
寝られないので今夜はホテルのTVで映画を
三作品も観てしまった。
で、
鹿児島土産に十島村で生産されたタンカンを購入した。
トカラ列島のどの島で生産されたのかは不明。
正直、このタンカンは見栄えは良くないし、
サイズも小さい。
奄美大島産のタンカンを奥商店で購入した方が
安いし、おいしいのかも知れない。
でもこうして十島村産のタンカンを購入することで
十島村のタンカン農家が少しでも潤うのなら、
十島村の農業に少しでもお役に立てるのなら、
私は進んで十島村産のタンカンを買う。